Miscellany / Opinion • 5th September 2021
イケてる人間になりたい2021 / 先輩と後輩について
こんにちは。このホームページを公開してから一週間、さまざまな方に見ていただけて嬉しいです。今回、影響を受けた人々や関わった方々を積極的に言及していくことを心がけていますが、それについてを褒めてもらえることもありやってよかったなと感じています。今回はそれに関連した話です。
Twitterとの関わり
Twitterを始めたのは確か中学一年生の頃で、当時携帯を持っていなかった僕は(多分その頃はiPhoneがちょっと広まったきたくらい、3GSとかの世代だったと思う)友人が使っているから電話以外で連絡が取れるのはいいなと思ってTwitterを始めた。その時のアカウントは去年あたりに生年月日を設定したらTwitterに「登録した時の年齢規約から外れてるじゃん!」と言われて凍結され、そのまま消えてしまったけれど(復活期間を見逃していた)、それはともかくTwitterを始めてからもう10年くらいになる。そのアカウントでは最初は一人のソニック好きとしてソニッククラスタの方々と交流していたが、中3くらいの頃から かずー氏 さんというアルファ(アルファか?)にハマっていった。当時はソニッククラスタのオフ会もかずー氏クラスタのオフ会にも行ったりしていて、姉や親に心配されたものだが、今思えば中学、高校の年齢でネットの見知らぬ人と出会ってたら普通に不安だったと思う。かずーさんは簡単に言えば人工知能関連のことをやっているエンジニアで、かずー氏クラスタは主にエンジニアや高専生のコミュニティだったと認識している。自分はプログラミングなど全くしたことのない人間だったが、高専生という点は共通していたから馴染みが良かったのだろう。
この間、自分はTwitterの影響でRubyを書いてみたり、コーディングを始めてみたりするのだが、そのあたりは別の記事でまとめたいのでここまでにしておきたい。少し時がたち高2の頃、ハンドルネームでは同級生と関わりづらかったし、呟いてる内容も“インターネット”向けと同級生向けでは異なってくるので、いわゆる「リア垢」を作った。これが今使っている@wolphtypeのアカウントだ(なので、掘れば高専生の頃の取り留めもないツイートとかも出てくるし、最初は別のusernameだった。恥ずかしいのでみないで欲しい)。このアカウントでは、最初は同級生をフォローしながらも主にDTPの界隈の人々や書体、タイポグラフィ界隈の方々をフォローしていた。DTPの界隈の方々をフォローしていたのは、自分は効率化に凝るタイプで、Illustratorの効率化に関する情報をよく発信されていたからだ。
美大への進学とイケてる人
悲しいかなTwitterでは全てが数字として現れてしまう。フォロワー数だとか、いいねとかリツイートとか、最近はインプレッションを細かく見れるようになっている。高専の頃はそんなことは気にしなかったが、大学に入ってから自分も段々と気にするようになってしまっていた。美大の学生はさまざまだ。学生にしてすでに仕事を受けていたり、アーティストとして作品を発信していたり、そういった人たちがたくさんいて(もちろんみんながみんながそうではないが、そういった存在は目につきやすい)、そういった環境にいると焦らざるを得ない。イラストや映像など、自分ができないことをさらりとやってのける同級生には尊敬の感情を抱きつつも、生きているだけで息苦しいような、自分も何か作らなければという感情に見舞われる。多分その頃のフォロワーは800人とかで、少なくはないが多くもないといったところだろう。
高専の5年生くらいから TypeTalks などのタイポグラフィ関連のセミナーにもよく行くようになっていて、タイポグラフィ関連の知り合いも増えていった。そして、大学に入ってからTwitterでデザイナーの方などを「なんかこの人、イケてるな」と感じるようになった。
「イケてる人」は「きらきらしている人」とも言えるが、何を持って「イケてる」のかは、今の自分でもわからない。フォロワーの数が多くてもあんまかっこよくないなと感じることはあるし、逆にフォロワーが少なかろうがめちゃくちゃイケてるなと思うこともある。それは制作物そのもののクオリティだったり発言だったり、デザインや世間に対するスタンスから感じ取っているんだと思う。もちろんイケてる人は同級生にもいた。そして、その中で自分が「イケてない」こと、そしてイケてないのに制作できる時間にゲームをしてしまう自分に何度も自責の念を感じていた(今も感じるが、多少は切り替えられるようになってきている)。大学で生きる中ではなんとかバイト先とかそういったところでマウントを取って(もちろんそんな露骨ではないが)なんとか精神を保っていた。
イケてる人になりたかった
「イケてる」「イケてない」に気づいてからは自分もなんとか「イケてる」人間になりたくて必死だった。とりあえず、なんとかしてきらきらしてる人に近づこうとしていた。学生という立場を使って、セミナーやトークショーにいって登壇されてる方に挨拶をしたり、懇親会に積極的に参加したり、とりあえず見えるチャンスは全部拾うのに全力だった。逆に、後輩には警戒して、イケているかイケていないかを見極めるのに必死だった(本当に最悪だったと思う、申し訳ない)。自分が書体を作り切ってもいないのに見本帳を作ったり、制作中のスクリーンショットをよく上げるのも、「自分がやっていることを誇示しなければ」「『やっている』風に見せなければ」という観念があったのだろう。
そうしているうちに機会があり オンスクリーン制作室 でバイトをさせていただくことになった。 有馬さん はもちろん、イケてる人ばかりだった。オンスクリーンメディアの仕事がメインだが、インプットの多様さと実践へのスピード感、個々人の“スキル”(この言葉が最適かはわからない)には憧れるばかりで、ここにいれば自分もイケてる人間になれるのでは…そう思った。そして、その立場を利用して(言い方が最悪)またいろいろな人と知り合っていった。また、オンスクリーン制作室で先輩であった 関口さん もいろんなデザイナーの方々との食事に呼んでくださったりもして、さまざまな方々と知り合うことができた。
イケてる人間になりたい2021
オンスクリーン制作室で働かせていただいている間、さまざまな出会いがあり、色々な仕事させていただいて、いくつかの仕事は世に出るだけでなくTwitterなどで紹介させていただいている。最初は自分の至らなさで迷惑をかけてしまったり、うまくいかないこともあったけれど、働くうちに色々なアイデアを模索したり、自分の強みを活かせる仕事もあったと思う。とはいえ自分のキャリアの理想の形にはまだまだ遠く、いろんなことに手を出したがどれも中途半端で、イケてる人間には程遠い。
とはいえ最近はいい気づきもあって、「数字に振り回されなくてもいいよね」と思うようになってきた。まだ道半ばだが、これからも作り続けて、学び続けて、いろんなことに手を出していきたいと思う。


先輩と後輩、師匠と弟子、まあそんな感じの
シリアスな話を最近買ったガジェットで濁しつつ。大学から今までいろんな人に知り合うことができたが、イベントで会う人以外にも、関口さんや有馬さん、白井先生に紹介していただいたことも多かった。Glyphsも最初は大曲さんに手取り足取りだったし、RubyやHTMLもかずーさんに頼ってばかりだった。そういった先輩方、師匠は対価を求めず、たくさんのことを与えてくれた。一度そのことを聞いた時は、「自分も先輩から色々なものを受け取ってきたから、今度は君が後輩に与えてあげて」と言われた。
それから、自分は何を後輩に与えられるか、ということを考えるようになった。人を紹介したり、技術(主にGlyphs)を紹介したりといったことをなるべくしたいと思うようになり、Glyphs初心者を支援するためにコミュニティを作ったりもしている。後輩から先輩へは突然変わるわけではなく、グラデーションで割合が変わっていくものだと思う。自分はまだ多くの先輩方にとって後輩だが、ちょっとだけ先輩としての振る舞いも意識するようになっている(先輩面っぽくてうざかったら言ってください)。
まあそんな感じで、これからもGlyphsは広めたいし、マジでイケてる後輩をもっと上げていきたいと思っている。同時に負けてられないとも思うし、作り続けることを発信すること、学ぶことと考えることを続けていきたい。今後ともよろしくお願いします。